東京ガスの株価下落が止まりません…
長期的な節目と思っていた2,000円の株価付近で購入を検討していましたが、その2,000円をあっさりと突き抜けてさらに下がっていく…
1. 東京ガス(9531)の 20年 株価推移
落ちるナイフ、東京ガス。
1,900円より下がったら、100株を打診買いをしてみたいと思っていた、1,900円すら、ついに下回ってしまいました。
どう見ても、落ちるナイフの落ちている最中。購入は、ナイフが床に刺さって、上向きを確認してから にすべきですよね…
LNGガスや原油価格の高騰や円安の進行も逆風なのかもしれませんが、ある程度価格に転嫁できるビジネスモデルだろうに、ここまで株価が下落する理由は配当政策の変更にもよるようです。
2. 東京ガス 配当推移
2018年以降は、1株あたり60円の配当金が継続しています。
※2017年10月1日付で普通株式5株につき1株の割合で株式併合を実施。
自社株買いも行い、2020年の総還元性向(配当+自社株買い)は、60.1%でしたが…
この6割還元方針が改悪されることが発表されました。
3. 今後の配当政策に暗雲
現在の一株60円の配当を危うくしてきたのが、2021年9月29日に発表された、「株主還元方針の変更」です。
・経営の成果を、お客さまサービス向上と持続可能な社会の実現に振り向けるとともに、株主のみなさまに適切・タイムリーに配分します。
・株主のみなさまには、配当に加え、消却を前提とした自社株取得を株主還元の一つとして位置付け、総還元性向(連結当期純利益に対する配当と自社株取得の割合)の目標を、2022 年度に至るまで各年度 5 割程度とします。
・また、配当については、安定配当を維持しつつ、中長期の利益水準を総合的に勘案し、成長に合わせて緩やかな増配を実現していきます。
20210929-02.pdf (tokyo-gas.co.jp)
今まで、6割ぐらいは配当+自社株買いとして株主に分配するとしていたものを、5割に引き下げてきたのです。
株主還元方針変更の目的は、「脱炭素化社会への貢献と当社グループの持続的な発展の実現」を目指し、財務体質の健全性を保ちつつ、原資を優先的に CO2 ネット・ゼロ関連分野に振り向けるため とされておりますが、いきなり脱炭素化社会のために株主負担を強いられると言われても、いまいちピンときませんね…
「成長に合わせて緩やかな増配」と言われても、どのように成長するのかのビジネスモデルが分からないので、増配できるのか疑問が残ります。
まずは自社株買いを減らすようですが、減配の可能性も濃厚に感じます。
4. 東京ガス株式を買うか?
ネガティブな情報いっぱいの東京ガス。
LNGガスや原油の高騰のみならず、オール電化、自由化や人口減少など、あまり明るい話題もない業界です。
上記記事で、株価下落したら買いたい国内株式をリストアップしました。
- 花王(4452)
- NTT(9432)
- 東京海上ホールディングス(8766)
- 三菱HCキャピタル(8593)
- リコーリース(8566)
「東京ガス」は購入したい国内株リストにもあがっていませんね…
東京ガスは配当利回りも3%を少し超えたぐらいで、減配のリスクもある という状況ですから、上記リストの株式の方が条件が良さそうです。
上記リストのうち、花王以外は株価が順調なので、逆張りという意味では購入できそうにありません。
花王は、株価下落が止まらない状況ですが、配当利回りが2.25%と物足りないこと、一単元60万円超えなので、なかなか手が出せません。
現在、株価 6,391円なので、6,000円に近づいたら購入を試みる予定ですが、その時、相場が総悲観になってたら買えないかも…
5. 東京ガス 買ってしまった…
購入予定リストにもないのですが、、、、東京ガス を1,892.5円で100株 買ってしまいました。
伝統的なPERとPBRで見ると割安圏内に見えますが、配当は60円を維持できずに、2%台に落ち込む可能性すらあるので、高配当投資というレベルではありません。
予想PER | 13.89倍 |
実績PBR | 0.72倍 |
予想配当利回り | 3.17% |
予想1株あたり配当 | 60円 |
それでも、なぜ買ってしまったのか?
東京ガスなら、一単元20万円以下で購入できるので、購入タイミングが早すぎて失敗しても、ナンピン買いの余地があるし、、、という訳の分からない言い訳をしながら。。。
そういえば、このパターンで私は最近、すでに2回の失敗をしています。
- 武田薬品工業
- 中国電力
ボックス相場だと思っていたところを、下値を突き抜けたので、購入したところ、さらにどんどん下落していくパターンです。
武田薬品工業にいたっては、▲17万2千円もの含み損を抱えており、現在、私の日本株含み損のナンバーワンです。こちらも減配リスクありありの状況です。
米国株インデックス という右肩上がりに投資しておけばいいのですが、逆張りと配当金が好きで好きでたまらない…
いろいろな本や記事を読んで投資の勉強をしていますが、人間の欲の本質は変わらないので、なかなかロジカルに投資ができないのが難しいですね。
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