ループイフダンは儲かるのか? ~ 運用5年目の利益は目標の40万円に届かず…

FXというと、レバレッジをかける取引なので、投資というより丁半博打の投機だと思っていらっしゃる方も多いと思います。

それは、レバレッジをかけるので、当たっている面もあれば、資金管理次第では投資に近い運用もできると思っています。(レバレッジ1倍だったら、外貨預金と変わらないが、FXとしての魅力も薄い)

私はリスクを覚悟の上で、マネースクエアのトラリピとアイネット証券のループイフダンを始めて5年目に突入しました。

ループイフダンを始めたのが2017年5月、ようやく自動FXの特徴やクセを理解し、運用も安定してきました。

1. 2021年のループイフダン収益

2021年の1年間の収益は、380,078円でした。

初期投入資金は安全目の設定で500万円なので、投入資金に対する年利は7.6%

リスクをとっているFXとしては少し物足りない利回りとなっています。

昨年は400万円の投入資金で、416,862円でした。これは、3月のコロナショックの時に急激に為替が変動した時に、単月で16万円のFX収入が発生したことによるイレギュラーなものでした。

2021年は為替の動きが比較的穏やかだったため、怖さを感じる場面がない代わりに、収益としては少し寂しい結果となりました。

2. 2021年 月別・通貨別収益

次に、2021年の月別・通貨別収益を見ていきます。

一番の稼ぎ頭は、豪ドル/円の買いポジションのループイフダンでした。毎月、最低でも5,000円を超える収益を安定して稼いでくれています。

次の稼ぎ頭は、米ドル/円 の買いポジションのループイフダンです。米ドルは昨年一年は変動が比較的に少ない年でしたが、円安傾向だったので含み損をほとんど抱えることなく、ストレスのない運用でした。

ユーロ/円は、買いポジションだとマイナススワップとなってしまうので、売りポジションのループイフダンを仕掛けています。

ニュージーランドドル/円の買いポジションは、お試しで仕掛けたり停止したりしています。

3. ループイフダンの口座状況 と含み損益

2021年末時点でのループイフダンの口座状況と含み損益状況です。

円安が進行しているので、買いポジションの含み損が少なく、実効レバレッジは1倍をきった安全運用となっています。

アイネット証券のループイフダンは、スワップポイントが比較的高いので、プラススワップの組み合わせで保有する限り、含み損を抱えても辛抱強く持ち続けるとある程度スワップで相殺してくれます。

私の年末時点の含み損も、-207,324円ですが、スワップポイントが+60,083円あるので、差し引きした含み損は-147,241円と軽減されています。

4. ループイフダンの最新設定

ループイフダンの最新設定は、下記のように4つの通貨で設定しています。

B80という表記は、”B”は買いポジションを表し、”80”というのは、80銭為替レートが動くごとに外貨を買っていく設定となっています。

ループイフダンはトラリピと異なり、為替レートのレンジを設定することができません。

そのため、為替レートが想定より極端な円安方向などに振れた場合、その後円高が進行すると多額の含み損を抱えてしまうリスクがあります。

それを回避するため、時々為替レートをチェックして豪ドルが90円を超えた場合にはループイフダンの運用をマニュアルでSTOPすることにより、想定以上の含み損ポジションを保持することを回避しています。

5. ループイフダン4年半の運用で思うこと

ループイフダンは、『為替相場があるレンジ内で上下する』ということに賭けた取引です。

為替相場が資金管理で想定した範囲内で上下する限り、その動きに応じてチャリンチャリンと小銭を稼いでくれます。一方、為替レンジが想定を外れて損方向に動くと、一気にロスカット…

私が運用を始めてから4年半は、比較的為替相場が安定した期間だったので、本当の意味での怖さをあまり経験せずにきてしまいました。

もちろん、2019年1月3日にフラッシュ・クラッシュが発生したり、2020年3月のコロナ暴落など、小暴落は経験しているものの、リーマンショックを想定している資金管理なのでむしろたくさん取引が発生して稼ぐことができました。

他の自動FXを始めた方々も、結構安定して稼げると強気の設定をしている方をみかけます。

しかしながら、レバレッジをかけている以上、例え安全目に設定しても、リーマンショック以上に為替が変動した場合、さすがにロスカットされてしまうでしょう。

為替レートが過去10年の変動内に収まるのであれば、コツコツと毎年40万円ぐらいを運んでくれるのですが、想定していなかったようなこと、例えば第三次世界大戦や富士山噴火などが起きてしまうと、一瞬の間にすべてを失ってしまうという、典型的なコツコツドカン

私の運用は、リーマンショック級の暴落にまで耐えられるようにしているため、今年の運用は投入金額に対し年利7.6%とリスクを負っている割には低い利率となっています。

一方、私が保有する株式の中で最も配当金額が多いのが、ARCC。 ARCC(エイリスキャピタル)の利回りは最近株価が高く下がってきたものの、いまだ7.4%

レバレッジで追証のリスクを負ったにも関わらず7.6%、一方損失の上限は投資額までとなっている株式投資(ARCC)の利回りが7.4%。

これなら、高利回りの株式投資の方が損失が限定されてマシですね…

ループイフダンを初めとする自動FXを辞めた人の中に、「ロスカットされない設定にすると、利回りが下がり、株式運用と大差なくなるにも関わらず、追証のリスクを負うのは割があわない」というのが身にしみます。

合理的には マネースクエアのトラリピとアイネット証券のループイフダンなどの自動FXはリスクが高いにも関わらず、リターンは低いので、あまり投資対象として魅力的には感じないと思います。

じゃ、なぜ続けているのか?

チャリンチャリンと毎日稼いでくれるのが楽しい!からです。

老後になったらさすがにFXからは撤退しようと思っていますが、それまではレンジ相場が続いていることを祈りながら、2022年もチャリンチャリンを楽しんでいきたいと思います!

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