最近世界的な株高が騒がれている中、世の中の人の確定拠出年金の運用状況がどのようになっているか気になりませんか?
持つ者・持たざる者の貧富の格差がどんどん開いているというニュースを見かけることも多くなってきました。
サラリーマンとして入社すると、あまりイメージが湧かないまま、確定拠出年金に加入することになり、あまり真剣に運用を検討せず放置している方も多いかと思いますので、今回は皆どれくらいの運用利回りなのかをご紹介したいと思います。
1. 確定拠出年金の運用利回り分布(2021年)
私が利用しているみずほのサイトで紹介されていた2021年3月末時点での運用利回りは下記のように分布しています。表示されている利回りは、初回入金来の運用利回りとなっています。
運用利回り -1%~0%が13%超、0%~1%が19%超で、約3分の1の人はほとんど増えていないということが分かります。
そして驚くのが、10%以上で運用できている人が15%以上いることです。
以前運用利回りを参照した時には、ここまで10%以上が突出していたことはなかったので、これは昨今の株高の恩恵を相当受けているものと推察します。
コロナで最も下落した昨年3月の同じグラフを保存しておけばよかったと後悔しています。恐らく現在の運用利回りとは全く景色が異なり、マイナス利回りも多くなっていると思います。
私の運用利回りは8.8%なので、トップ層に入ることはできませんでしたが、なかなかの利回りを上げることができているようで安心しました。
2. 確定拠出年金の資産配分は?
さて、これだけ運用に差がつく勤務先の確定拠出年金ですが、皆さんはどのように運用していますか?
私の周りでは、概ね下記3パターンが多いようでした。
- 元本割れは嫌だから、定期預金に100%
- 運用を他にはしてないから、株式に100%
- 最初にセミナーで薦められた日本・外国の株式・債券に25%ずつ
他にも自社株を含む様々な方法でアセット・アロケーションしている方々がいらっしゃると思います。
3. 私の資産配分
私の確定拠出年金の資産配分は下記のようになっています。
見事なまでの「最初にセミナーで薦められた日本・外国の株式・債券に25%ずつ」です(笑)
17年も運用を続けているのに、25%ずつの配分が維持されているなんて、変じゃない? とお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。
実は、17年間の運用において、今まで2回だけスイッチングを行っています。
①2020年3月に、コロナ影響であまりにも株式が下落したので、国内債券と海外債券を全額売却し、その資金で国内株式と海外株式を購入
②退職することになり、しばらく運用指示ができなくなるので、退職前に国内株式と海外株式を約半分売却して債券にスイッチングし、もとの25%ずつの配分が維持されるように調整
コロナによる株式下落の時にうまく国内株式と海外株式を購入できたのは、実は事情があります。
確定拠出年金ではない通常のSBI証券口座でコロナ当初から米国株をナンピン買いしていました。
しかし、3月下旬にはどんどん株価が下落して、とうとう弾切れに…
その時、「そういえば、確定拠出年金に債券があった」というのを思い出してその時点で債券を売却して、株式にスイッチングしたのでした。
今回は結果オーライでしたが、退職年金をこのような博打っぽいやり方をしてよいのか、、、は微妙です。
4. 確定拠出年金の資産評価額
17年間で運用利回り8.8%といっても、あまりイメージが湧かないと思うので私の現在の評価額をご紹介します。
投入した金額が、186万円、評価益が208万円増え、年金資産は2倍以上の394万円まで膨らんでくれています。
私の確定拠出年金はリーマンショック以前から開始していますので、かなり長い間、毎年含み損の明細が送られてくる度に憂鬱になっていましたが、当初は運用変更するのも面倒くさいので見なかったことにしてずっと放置していました。
評価額で言うと、アベノミクスの2013年以降は評価損からみるみる評価益に転じ、それ以降はコロナであっても一度も評価損に転落することなく安心して運用することができました。
今後もまた下落することがあると思いますが、運用期間が長くなれば長くなるほど、トータルでは損失は出にくい ということはこのコロナ渦を経て実感することができました!
私は体調不良で退職してしばらく再就職できないので、この確定拠出年金をiDeCoに移管する必要があるので、それについてはまた別記事にて掲載したいと思います。
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