保険の優先順位は? 40代で保険を見直した結果

何となく勧められるままに若い頃入った保険に入り続けていたり、火災保険・地震保険など契約が切れたまま、放置していたりしませんか?

保険は家庭毎に何に備えたいかが異なり、また子供の有無・貯金の状況などライフステージによっても必要保証額が変わってきます。

そのため、結婚・住宅購入・子供が産まれる・ローン完済・子供の就職など、ライフステージの節目には、一旦見直すことをお薦めします。

貯蓄は三角、保険は四角と言われるように、貯蓄が既にたくさんある方は保険に入る必要性は低く、逆に貯蓄がほとんどなく、お子さんが小さい場合は、万が一に備えて掛け捨てで必要な保障を確保しておく必要があります。

今回のこの記事は、住宅ローンを終え、子どもも二人とライフプランが固まってきたことを機に、保険についての優先順位を再検討し、保険を見直したのでそのポイントをご紹介します。
優先順位
保険とはリスクマネジメントの一環で、大黒柱が死んだら、病気になったら、自動車事故を起こしたら、火事が起きたら、長生きしたら、介護が必要になったら、など、様々なリスクに備えるものです。

リスクマネジメントでは、上記のようなリスクを発生確率と影響度の観点から分類して、保険を利用してリスクを移転(保険)したり、発生確率・影響度のどちらも低い場合、保険をかけたり対策せず、リスクを保有し続けるという選択をします。

心配だから保険に闇雲に加入するのではなく、発生した場合に影響度が高いものを優先的に保険でカバーする必要があります。

保険の基本は、「小さな支出で大きな備え」。個人賠償責任保険や自動車保険(対人・対物)などは、一番保険に向く例と言えます。

2. 40代になった我が家の状況

保険を見直そうと思ったのは、住宅ローンも終わり、高齢出産で2人子どもを授かったものの、3人目は欲しいけどもうないかな・・・と思い始めてきたことからです。

また、貯金も増えてきたので死亡保険の必要性が下がったこと、火災保険・地震保険を更新しないままになっていることが気になっていたということもあります。

高齢出産であるため、子どもが大学生になる時には60歳を超えており、その段階で学費が足りない、老後資金が足りないとなっても、60歳の段階から収入をたくさん得ることは難しいので、遣り繰りの余地がある40代のうちに、我が家の資金計画を見直しておきたかったのです。

3. 我が家の必要順位

住宅ローンも終わり、子どもも二人というのが見えてきたため、老後までの生活設計が見えてきたと言えます。(リストラとか、まだ見えない部分はもちろんありますけどね・・・・)

今特に必要な保険は主に他人への賠償責任など、金額に上限がないものだと思っています。

完全な私見ですが、影響度を考えた場合、我が家の場合の保障の必要順位を並べてみました。
(1)万が一に供える
(2)支出が続く期間が不明
(3)貯蓄の一環

「(1)万が一に備える」が一番重要性が高いのは、他人に対する賠償責任だったりするので、支払金額の上限がないからです。

例えば、お医者さん一家の車と事故を起こした場合の賠償金など、サラリーマン家庭が到底払える訳がないのです。

(1)万が一に備える

①個人賠償保険(今回限度額を無制限に見直し)
②自動車保険
③火災保険・地震保険(今回加入済)
④生命保険

(2)支出が続く期間が不明

介護保険・医療保険については、一度に必要な金額はさほど高くないので、ある程度の貯金がある家庭では保険に入らなくてもよい領域です。

最近のファイナンシャル・プランナーの方々の見解を見ても、健康保険や介護保険で自己負担の上限が定められているので、医療保険や介護保険は加入しなくてもいいというご意見が多いようです。

一方、どれだけの期間、お金が必要かが良く分からないという特徴があります。

本当に貯金があれば、入らなくてもいいのか?

私はこう考えます。

「入院した時くらい気を遣わなくてよい個室がいい」とか、「いつまで続くか分からない自分達の介護で、子ども達に迷惑をかけずに施設に入りたい」と考えると、貯蓄を切り崩してこれらの希望を叶えるのは、金銭的に不安に感じます。

そこで、多くのファイナンシャル・プランナーの提言を無視することになるかもしれませんが、私は敢えて貯蓄とは別枠で保険で供えます。

これは、万が一の時に貯蓄取り崩しだと心理的に払うことに苦痛を感じそうですが、保険金が出ていれば、その範囲は心置きなく、入院・介護にお金を使えるからです。

⑤介護保険(今回加入済)
⑥医療保険
⑦傷害保険(今回解約済)

使う総額は貯金でも保険でも変わらないかもしれませんが、保険が出ている方が、心置きなく個室とか我が儘ができそうです。

(3)貯蓄の一環

個人年金・学資保険は、必要性は低いものの、貯蓄の一環としてやっています。

これまた、保険で貯蓄してはいけない」というファイナンシャルプランナーの意見を無視していますね・・・・

⑧個人年金
⑨学資保険

4. 保険見直し内容

お正月休みを利用して、保険契約内容をチェックした上で下記の方針で見直しを行いました。

なかなか保険会社とお話をする時間などが取れなかったので、時間がかかってしまいました・・・・

①個人賠償保険

腕白ざかりの保育園男児を二人抱えているので、一番必要性を感じている保険です。

子供の自転車事故で一億円近い高額の賠償責任を課されているニュースなどを見る度に、自分の子どもだったら、、と考えるとゾッとします。

今まで、旦那の傷害保険に不可されていた賠償責任二億円を上限としたものでしたが、傷害保険の必要性が低いから解約したいこともあり、今回新規加入する火災保険の特約に付けました。

自動車保険にも付加できるのですが、自動車保険の場合、自動車に乗らなくなった時に個人賠償保険も一緒に無くなっていたというのでは困るので、火災保険に付加することとしました。

火災保険に付加するもので、個人賠償責任保険を国内無制限にできる保険会社を探し、東京海上の場合は国内無制限にできたので火災保険とともに加入しました。

保険料は、6,730円(5年間)となりましたが、家族全員の賠償責任を補償してくれると思えば、安心料として良いかなと思っています。

②自動車保険

引き続き、優先順位は高いので継続。

③火災保険・地震保険

加入しても、損害全額をカバーするほど保険料はもらえないし、地震保険は保険料が高いからということもあり、更新していませんでした。
が、今回加入することにしたのは、
 
・地震保険が貰えるくらいの地震の場合、仕事がどうなるかも分からない
・「火災を自分の家が原因で起こした時にマンションの隣家に延焼した場合」の保障が欲しい
 
また、個人賠償責任保険も特約で付けられるので、金額が無制限の東京海上に入ることにしました。
 

④生命保険

高齢出産で保育園児が二人いるので、2,000万円の定期死亡保険を夫にかけています。会社の団体保険で割戻も大きいのでこのまま継続することとしました。

共働きなので、私も入った方がいいのかなと悩みましたが、貯蓄もあるので未加入のままにしています。

⑤介護保険

個人年金と同様に長生きリスクに備えるもので、介護というリスクに備える保険です。

公的な介護保険があるものの、施設入所する場合などは、介護保険でカバーされない生活費がかかるので、必要性は感じていますが、今まで我が家は介護保険には入っていませんでした。

今回、いろんなことを検討して、ソニー生命に夫と私と二人加入しました。
 
 
介護がいつまで続くか分からないので、施設に長期間入った時に、公的年金や公的介護保険で不足すると思われる年間60万円が介護が続く限り一生涯支払われるものを選択しました。

月5万円、介護が続く限りもらえるというのは、すごくありがたいと思っています。

⑥医療保険

貯蓄があれば、基本的には医療保険は不要論に私も賛成です。

敢えて入院日額:5,000円加入している理由

・高額療養費控除などがあるとはいえ、差額ベッド代などの費用などもかかる
・平均入院日数は短くなっているとはいえ、年を取ると何度も肺炎で入院したりと、結構お金がかかるのが不安
 
但し、医療保険は入院する限りずっと支払われるものではなく、支払限度日数:60日、通算支払限度日数:1,000日なので上限はありますが、まぁ保険料との兼ね合いで仕方ないかと思っています。

三大疾病特約など特定の病気の保障を一切付けていないのは、身内が脳梗塞になった時、「所定の状態」になったかどうかの判断を巡って保険会社・病院と揉めたので、疾病判断の難しさを実感したからです。

最終的には支払われましたが、身内が病気の時にそんなことで揉めたくないという後味の悪さは今も忘れられません。。

保障されると思って高い保険料を払い続けていたのに、いざ病気になっても保険金が小さい字で書かれた条件を満たしていないからもらえないというのでは、悲しすぎるからです。

終身保険にしたのは、更新する毎に保険料があがることを避けたかったこと、持病のない若いうちに終身の医療保障を持っておきたかったことによります。

但し、終身の医療保険の場合、将来インフレして日額5,000円の保障なんてほとんど役に立たないというリスクはありますが。。

⑦傷害保険

ケガをした場合などに支払われる保険ですが、スキーとかもしなくなったし、発生確率・影響度ともに低いので、今回解約しました。

月に2,200円も払い続けていたので、もっと早く見直しておけば良かったと後悔しました。

今回はこれを止めた月々の節約額を原資に、火災保険・地震保険に入ったこととなります。

どちらも年間二万円くらいなので、どうせ掛けるなら、発生した時の損害額が大きい方に掛けておくという判断です。

⑧個人年金

長生きリスクに備えたいということで、本来は終身年金に入りたいところですが、掛け金が多額になるので諦め、10年間の確定年金に加入しています。60歳からの10年間もらえるので、公的年金が支給されるまでの、つなぎ年金として利用する予定です。

私の個人年金は大学を卒業して、会社に出入りしていた生保レディが同い年だったこともあり、半分同情で入ってしまった個人年金。

しかし、今となっては実は予定利率3.75%のお宝保険♪

一方、旦那は個人年金に加入していませんでした。

住宅ローンも終わり、繰り上げ返済が不要になり、よい運用先を探した時に税金の「保険料控除」の年金枠を使わないのはもったいないと思い、2014年に加入。

加入した保険は、東京海上日動あんしん生命 5年ごと利差配当付個人年金保険で返戻率:111%。

税金が安くなることも考えれば、保険で貯蓄するのも悪くないのかと思っています。

⑨学資保険

教育資金を地道に別枠で貯蓄する自信がなかったこと、「生命保険料控除」の税金メリットを使いたかったことから加入しました。

返戻率はかろうじて100%を超えるくらいですが、「生命保険料控除」で節税できている部分があるので良いと考えています。

「ソニー生命 5年ごと利差配当付 学資保険 18歳満期」に入っており、満期保険金:300万円×子ども2人分で加入しています。

生命保険料控除をMaxに使うため、長男分は夫、二男分は私で掛けています。返戻率は、夫が113%、妻が110%となっており、長男と二男で三年間が空いている間にお得度が下がっています・・・・・

 
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