「FXで稼ぐ」というのが、副業の一つとしてとりあげられることがあります。
FXとは、Foreign eXchangeの略で、外国通貨を売買することで為替差益を得る取引のことです。日本語では、「外国為替証拠金取引」のことを指します。
1. 外国為替とは?
「外国為替」とは、ドル・ユーロ・円同士で両替することで、海外旅行に行くために1万円をドルに両替するようなイメージです。
これらの両替レートは刻一刻と変動しており、FXはこの外国為替相場の変動を利用して、安く買った外貨を高くで売却したりして、差額によって利益を得る取引のことです。
2. 証拠金取引とは?
「証拠金取引」というのは、証拠金を担保として、その担保の何倍もの金額を運用するというレバレッジ取引のことを指します。
FXの場合、以前は100倍とかの取引も可能で全財産を失ったりとかかなり危険なイメージでしたが、現在では個人は最大25倍までしかレバレッジがかけられないように規制されています。
レバレッジとはてこの原理のことで、小さな力で大きな力を発揮することを指します。
たとえば、1ドル100円のときに、1万ドルの外貨預金をしようとすると100万円が必要ですが、FXでレバレッジを最大の25倍にしたら、100万円÷25=4万円で1万ドルの外貨取引ができるのです。
通常、4万円だったら400ドルしか買えないので、1ドル101円に値上がりしても400円しか儲けがありませんが、レバレッジをきかせて1万ドル買った場合、1万円の利益を上げることができます。
逆に損失も同じようにレバレッジをきかせた場合、大きくなります。
レバレッジを何倍で取引するかというやり方次第で、FXは資産運用にもなるし、競馬・パチンコのようなギャンブルにもなり得ると言えるでしょう。
3. FXの収入は何か?
FXというと、一日中複数個のモニターを立ち上げてトレードして、為替差益で稼ぐイメージがありますが、収益源は二つあります。
- 為替差益で稼ぐ
- 金利(スワップポイント)で稼ぐ
為替差益で稼ぐのは、外貨を安く買って高く売る取引です。外貨預金では外貨を先に買う必要がありますが、FXでは円高傾向の時には外貨を先に売ることから入る空売りが可能です。
先に外貨を高く売ってから、後で安く外貨を買い戻すイメージになります。
金利で稼ぐのはあまりイメージが湧かないかもしれませんが、FXではスワップポイントという二国間の金利差が毎日決済されます。
例えば、オーストラリアの金利が2%、日本が0.1%の場合、両者の金利差は1.9%になります。豪ドルを買った場合は、1.9%の日割り分を手に入れることができ、豪ドルを売りポジションで持っている場合には逆に1.9%の日割り分を支払う必要があります。
ここでは例を単純化するために、売りも買いも年利 1.9%相当としましたが、通常、FX会社のマージンが入りますので、
となります。
このスワップポイントはFX会社によってかなり差があります。
同様に、外貨を両替するためのスプレッド(外貨の売値と買値の価格差(FX会社のマージン))もFX会社によってかなり差があるので、慎重に選ぶ必要があります。
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