シストレとは?|FX初心者こそ頼るべき?

シストレ」なんて怖そうだし、無縁だと思っていましたが、FXは全くの初心者だった私がFXを開始して自分の相場観や損切りできない性格から、シストレに頼った方がいいかなと思い始めました。

1. シストレとは?

シストレとは、「システムトレード」を略したもので、“あらかじめ決めておいたルールに従って継続的・機械的にトレードする投資法”です。

最初にこれを知った時の第一印象は、「システムが勝手に決めたルールで取引されて、勝っても負けても理由がよく分からない」というモヤモヤ感が残る印象でした。

しかし、よく調べていくとシステムトレードは「AIトレード」とは異なることが分かりました。

  • システムトレード
    人間の考えをルール化して、マシンに取引を実行させる
  • AIトレード
    人工知能が過去の膨大な取引データを基に、最も有利と考える戦略を抽出して自ら学習・進化していきます。昔、コンピューターに乗っ取られた人間社会のような映画がありましたが、ちょっとそんな怖さを感じます。

また、システムトレードの中には、ルールがブラックボックス化され素人には分からないものもあれば、人間がIFD注文(イフダン注文:為替がいくらで外貨を買い、いくらになったら売るという注文形式)するのをただシステムが代行してくれるだけのリピート系と呼ばれる分野があることが分かってきました。

2. シストレのメリット

①9割の個人投資家が負ける訳

「個人投資家のFX勝率は10%」と言われてる中、シストレの勝率は◯◯%(かなり高い)というような、怪しく見える勧誘をよく見かけます。

個人投資家は、暴落しても「また上がる」という希望的観測で傷口を広げたり、いざ底値近辺になると急に臆病になって損切りしたりと、合理的でない感情的な取引をしてしまうケースがあります。

また、損を取り戻すために、更に大きいロットで勝負をかけたり… 常に合理的な判断ができる自信が全くありません。

②シストレのメリット

先ほど述べた個人投資家が負ける理由をカバーできているのが、シストレです。

  1. ルールに基づいた利益確定や損切り
  2. 人間の感情に左右されない → 感情によって生じる余分なリスクを回避できる
  3. 相場感を持たなくてもよい
  4. 24時間対応

昼間は仕事や、夜は睡眠など24時間マーケットを見続けることはなかなかできませんが、シストレなら、人間に代わってシステムが24時間マーケットを見ながらルールに従い継続的・機械的にトレードしてくれます。

3. シストレの種類

なんか良さそうな感じのするシストレですが、怪しさは拭えません… シストレにどのような種類があるのか、調べてみました。

シストレの分類方法はいろいろあるようですが、敢えて難しそうな順番に並べてみました。

(1)プログラム型シストレ(MT4)

メタトレーダー(MT4)はEA(Expert Advisor)と呼ばれるプログラムを組み込むことによって自動売買できます。

EAは自分でプログラムすることができるのでその自由度は高いと言われています。自由度が高すぎるので、初心者から敬遠される傾向にあります。

(2)選択型シストレ(ミラートレーダー)

ユーザーはあらかじめ用意されたいくつものストラテジーの中から自分好みのストラテジーを選択し、そのストラテジーに基づいて自動売買されます。

選択するだけだから楽ですが、そのルールで勝っても負けても理屈が分からないので、私はもやもや感が残りそうです。まぁ、投資信託に預けるのも似たようなものですが、投資信託は一応報告書が出てくるので、負けた原因を分析しようと思えばできますが、ストラテジー系のシストレではそれは難しそうです。

投資信託は運用のプロであるファンドマネージャーに自分の資産をお任せすることになり、選択型シストレでは自分が選んだストラテジーに自分の資産をお任せすることになります。

インヴァスト証券のシストレ24などが代表的です。

(3)リピート系発注機能

「自分で細かい値幅で買ったり売ったりとFX運用していきたいけど、なかなか時間が取れなくて無理」という方におすすめなのが、このリピート系発注機能です。

1米ドル:110円~115円で推移するようなレンジ相場の場合、相場がどちらに動くかも分からず、なかなか素人では手を出すのが難しいです。

このようなレンジ相場の場合、「1米ドル=110円で買って111円で売る」というような、細かく取引を重ね収益を積み上げる方法が有効です。これを実現するのが、IFD注文という注文形式で、買い注文と同時に決済注文を入れる機能です。

このIFD注文はシストレではなく、ユーザーの裁量取引でできますが、例えば50銭動くごとに売買するというように値幅を細かく設定しようとすると、発注入力だけでも大変です。

この面倒な単純作業を得意な機械に任せるのが、リピート系発注機能です。もちろん、予めどの通貨に外貨の売りなのか買いなのか、値幅はいくら動いたら売買するのかなど、前提条件をユーザーが指示することにより、機械が自動的に発注をしてくれます。

<マニュアルIFDの欠点>

  • IFD注文をたくさん入れるのが面倒
  • 入れたIFD注文より円安が進むとポジションがなくなる。ループイフダンだと、最大ポジション数に達するまでは、決済と買い注文を同時に入れるので、必ず一つのポジションは持っている

リピート系発注機能のメリットは

ルールが明確なので、ユーザーが勝ち負けの原因を理解できる

ことだと思います。

そのため、全自動という訳ではなくなりますが、自分が想定した取引を最初に初期設定すれば、あとは感情が入ることなく、淡々と1円円高が進めば1,000ドルを購入して、購入単価から1円円安が進めば決済し、また1,000ドルを購入するという取引を行ってくれます。

リピート型発注機能で一番有名なのは、マネースクウェア・ジャパンの「トラップリピートイフダン(通称トラリピ)」ですが、取引コストが若干高めになっています。

同じようなリピート系発注機能を安い取引コストで提供しているのが、アイネット証券の「ループイフダン」です。トラリピのように、為替レートが90円~120円で設定するというような、レンジを設定できないというような難点はありますが、ループイフダンも為替レートが円安になったらそのループイフダンをマニュアルで停止すればいいだけですので、手数料を節約したいという方には有力な選択肢になると思います。

私自身、最初に自動トレードに惹かれたのはトラリピでしたが、ループイフダンでもほぼ同様の機能が実現できるということが分かり、コスト重視でループイフダンを始めました。

シストレは何だか難しいような気がしていましたが、リピート型発注機能であれば、一度マニュアルでIFD注文をしてみればシステムが何をやってくれるかのイメージもつきやすいです。

何だか難しいなと感じた方は、まず少ない金額でマニュアルでIFD注文をするところから始めてはいかがでしょうか?

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