株主優待株を購入しようとして、優待情報を見ると、「あれ?」と不思議に思ったことはありませんか?
株を多く買えば買うほど、もらえる優待が少なくなるのです。例えば、私の№1お勧めのANAは、1000株~4000株までは、1000枚毎に年間2枚もらえますが、4000株を超過して10,000株までは2,000株毎に年間2枚と、倍の株数を必要とします。
1. 株主優待は少ない株数の人がお得!
せっかく、優待目当てでたくさんの株式を買おうと思っているのにガッカリですよね…
2. 家族名義で保有することにより、お得度アップ
現在、私名義で4,000株保有しているので、年間 8枚の優待券がもらえますが、私名義で16枚もらおうとすると、14,000株が必要なのであと10,000株の株式を購入する必要があります。(2015/8/25 現在の株価 341.8円だと、3,418,000円)
この場合、家族と言えども名義は別ですので、4,000株で年間8枚の優待がもらえます。(2015/8/25 現在の株価 341.8円だと、1,367,200円)。
なお、私が違う証券会社を使っても同じ効果かと一瞬思うのですが、企業の株主名簿では1人として管理されているのでこの方法は使えません。
3. 家族名義で購入する場合の注意点
借名取引とは、第三者(家族を含む)の名前を借りて株取引を行うことを指します。マネーロンダリングや脱税などに使われることが多く、また、複数の口座からの売買注文による相場操縦などにも利用されることから禁止されています。
これを疑われない場合には、証券会社の記入書類は名義本人が記入する、取引資金は名義本人の資金にし、取引する口座も名義本人の口座でやる必要があるなど、注意しなければなりません。
4. ジュニアNISAの利用
年間投資上限額は80万円、親権者が代理運用を行い、18歳まで払出の制限があります。
面倒くさがり&小心者の私は、このような税務リスクをとってまでは・・・・・と家族名義での保有を諦めていました。
但し、株主優待は本来税金がかからないので、株主優待株をNISA口座に入れるのは非効率だという点、と以前の記事(NISA – 仕組みとメリット・デメリット)で紹介したとおり、損失が発生した場合、特定口座や一般口座で保有する他の株式等と損益通算ができなかったり、一般口座より損をしますので、総合的に判断する必要があります。
コメント