オーストラリアへの唯一の投資であったウエストパック銀行ADR(WBK)ですが、2022/1/31付けでNY証券取引所での上場が廃止されてしまうこととなりました。
しかも、タイミング悪く、株価は低迷状態…
このまま上場廃止まで持ち続けて、自動精算されるのを待つか、それとも取引できる間に市場で売却するか悩んだ末、昨夜、420株の全株を売却しました。
自動精算された場合、どの程度の期間、資金が拘束されてしまうのか分からなかったこと、また来年はアメリカでは利上げが予定されているので株価が下落して投資チャンスが訪れた時に、ドル現金を持っておきたかったからです。
1. ウエストパック銀行売却
上場廃止になるなら、今年20ドルを超えたタイミングで売却しておけば、、、と後悔する気持ちが大きいですが、投資にたらればは禁物なので仕方ありません。
基本的にBuy & Holdで配当金を貰い続ける投資方法なので、よっぽどのことがない限り、売却しないのですが、上場廃止だと持ち続けることはできないので強制終了です。
一株 15.07USDの指値で売却が成立しました。
最悪なことに、NISAは含み損での売却(損益通算できない)で、特定口座は含み益での売却(売却益に課税)という無駄に税金を取られてしまいました。
2. ADR銘柄への今後の投資を悩む
今まで、ADR銘柄には積極的に投資をしていました。
その理由は、下記2点です。
- 源泉税がかからない銘柄が多い
- いろんな国に投資できるので、米国・日本に集中したカントリーリスクを軽減できる
しかしながら、保有銘柄について、相次ぐNY証券取引所からの上場廃止。
上場廃止の場合、売却タイミングを見計らうことができないので、今回のように含み損でも容赦なく清算されてしまいます。
倒産による上場廃止なら諦めもつくものの、本国では上場を続けているものの、アメリカ市場だけ上場廃止というケースも多いので、ADR銘柄への投資は今後は慎重に行いたいと思います。
3. 上場廃止によって最終売買月から入金までの期間は?
私が今まで保有したADR銘柄で、米国上場廃止になったのは下記2銘柄があります。
どちらも面倒くさかったので、売却せずに最終売買日まで保有し続けていましたが、どちらの株式も最終売買月から入金日まで半年以上かかってしまいました。
銘柄 | 最終売買月 | SBI入金日 | |
BT | BTグループADR | 2019/9 | 2020/4/15 |
CHL | チャイナモバイル | 2021/1 | 2021/11/11 |
倒産するならば、残余財産を計算して、、、みたいに期間が長くかかるのは分かるのですが、本国で上場を続ける株式のNY証券取引所での上場廃止の入金に、なぜここまでの期間がかかるのか正直よく分かっていません。
チャイナモバイル(CHL)では、途中なぜか配当金が入金されました。(恐らく、上場廃止しても株主の権利は生きていたからでしょうか…)
もしかして、サンタクロース・ラリーでこれから株価が上昇して、これならば1月まで待って売れば良かったということになるかもしれませんが、これ以上損失が増えてしまっても、回復まで待つ時間は残されていないので、売っちゃいました。
これでオーストラリアへの投資はゼロとなってしまいました。
オーストラリアは大好きな国なので、何かしら投資したいのですが、ADR銘柄にちょっと懲り気味なのでしばらくは控えたいと思います。
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