中国電力(9504) 株価下落により配当利回り4.63%に惹かれ、100株ナンピン買い

不安定な日本株より、長期間で見ると右肩上がりの米国株を中心に運用しています。が、ポートフォリオがアメリカ株に偏りすぎるのも怖いので、日本株もある程度運用を続けています。

長期保有している日本株の中で、比較的安定していた中国電力が暴落中…

1. 中国電力の株価推移

中国電力の30年間の株価推移です。株価は1,200円~1,500円で安定していると思っていましたが、長期間で見ると景色が変わって見えます。

中国電力などの大手電力各社は、以前は配当金生活の代表銘柄を担ってきましたが、2011年3月11日に発生した東日本大震災以降は低迷しています。

中国電力でも、島根原子力発電所の稼働停止も長期化していて、株価も震災以降低迷しています。

そして、2021/5/19 現在、1,059円の年初来安値を記録しました。

2. 配当金は 年間 50円を維持

2022年3月期においても、今年と同様に一株あたり50円の配当金を維持することが予定されています。

当社は,株主の皆さまに対する利益配分にあたっては,安定配当を基本とし,単年度の業績だけでなく,中長期的な観点から総合的に勘案して,1株につき50円の配当を実施しております。

決算説明会プレゼンテーション資料|中国電力 (energia.co.jp)

2021年3月期決算では、新型コロナウイルス感染症影響からの生産活動の停滞などによる小売販売電力量の減少に加え、電力需給逼迫および市場価格高騰の影響を受けた債権の一部について、貸倒引当金繰入額114億円を特別損失に計上したことにより、当期純利益が減少しています。

そのため、2021年3月期決算の一株当たり当期利益(EPS)は40.42円、2022年3月期の予想EPSが41.6円と、2期連続で配当金の50円を下回っており(配当性向100%超え)、利益剰余金はたくさんあるものの、減配リスクがないとは言えない状況になっています。

3. MSCI 指定銘柄からの除外

業績が振るわないのに加え、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は5/11に、指数銘柄の定期見直しを発表しました。

日本銘柄では、新規採用がゼロ、除外が29銘柄となっており、除外銘柄の中に中国電力も含まれています。日本株、人気ないですね…

MSCIの指数銘柄から除外されると、指数に連動しているファンドの売りが行われるので、通常株価が下落しますが、発表後、どの程度株価が下落するかは、事前にどの程度、織り込み済みだったかによるので、私にはよく分かりません。

今回の株価下落は、決算内容が悪かったことに加え、このMSCI指定銘柄からの除外の影響があるようです。

4. ナンピン買いしてしまった…

配当性向が100%を超え、MSCI指定銘柄からも除外される という悪い材料続きですが、ここまで株価が下がるのだろうか、、、、

他のニュースを見つけられないまま、含み損を抱えてしまったNISA口座を見ながら、ポチリを押してしまいました。

減配リスクもあるので、株価が1,000円を切ってから購入しようと思いましたが、待ちきれませんでした。

NY市場は現在大幅下落中なので、明日日本市場も下がりそうですね… やっぱり買うのが少し早かったかも…

最近、米国ETFの定期購入と配当金によるVIG購入しかできてなかったので、久々に何かを買いたくなってしまい、半分衝動買いしてしまいました。吉とでるか、凶と出るか…

<2021年11月2日 追記>
中国電力のナンピン買い、完全に失敗でした。2021年度中間決算で8年ぶりの赤字転落により、期末配当未定となり、株価は800円台まで落ちてしまいました…

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