従業員持株会とは、従業員が自分の勤めている企業の株式を定期的に購入し、中長期的な資産形成を支援する制度です。
会社としては安定株主を増やすとともに、従業員の経営参加意識が高まることによるメリットがあります。
リスクを集中させたくない
そこまで極端でなくても、業績悪化で賞与が半減、株価も半減して貯蓄していた持株会の株式も半減という話はよくあります。
「リスクを集中させたくない」という思いは、今も基本的には変わりませんが、なぜ今さら持株会積立を始めたのかについて、理由の大きな順にご紹介いたします。
1. 住宅ローンが終わった
2. 5%の持株会奨励金
与天引きで10,000円で自分の会社の株式を購入したら、500円会社が負担してくれるから、10,500円分の株式が購入できるという制度です。
3. 業績が現状悪くない
しかし、業績が悪いというのは、逆に株価が比較的に割高な時に始めるということになり、逆に業績の良いときに始めるというのは値下がりのリスクもあるので、一概には言えませんが。。
4. 配当性向が比較的高い
5. インサイダー取引を気にせず購入できる
しかしながら、従業員持株会において、一定の計画に従い毎月行う定時定額の買付けはインサイダー取引規制の適用除外となるので、購入時にこのようなことを検討せずに自社株が購入できるメリットがあります。
一方、持株会から引き出した株式の売却は、インサイダー取引規制の適用対象となるので、売却時はインサイダー取引に該当しないかに気を配る必要があります。
従業員持株会を売却する際のインサイダー取引に関する記事も投稿しましたので、売却を検討されている方はご覧になって下さい。
6. 給与・賞与から自動天引なので、意思が弱くても貯まりやすい
長くなりましたが、一般的なメリット・デメリットを簡単に纏めると下記の通りとなります。
- 会社から持株奨励金が出るケースが多い
- 自動天引きなので貯まりやすい
- インサイダー取引を気にせずに購入できる
- リスクが集中してしまう(雇用と貯金)
- 積立中の株式をすぐ売ることはできない
(私の会社の場合、単元株になってから証券会社に振替などの手続きが必要)
従業員持株会は、元本保証の積立ではなく、あくまでもリスクのある投資なので、自分の資産状況(ローン・財産・収支など)でリスクを取れるのか、また自分の会社の業績・将来性を考えて、慎重に始めましょう。
ちなみに私の勤務先の場合、単元株になったら証券会社に振り替えてから売却が可能となるので、株価次第ですができる限り早く手放す予定です。
2016/8/11 追記
ようやく単元株の100株積み立てられたので、いつでも売却できるように証券会社の口座に移管する手続きを行いました。
運よく会社が指定している証券会社が既に口座を持っている証券会社だったにもかかわらず、持株を売れる状態にするまでに1カ月以上の期間がかかりました。詳しい内容は下記記事をご参照ください。
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