2016年は自己資金300万円を使ってSBI証券で取り扱っているIPO(新規公開株)にひたすら応募しました。
しかしながら、なかなか当選せず、途中から面倒臭くなって、申込頻度も減少し、300万円をSBI証券に置きっぱなしで全く運用できないまま終わりました。
2015年の日本郵政グループIPOのような大規模の場合、私も当選することができましたが、普通の規模の上場の場合、複数証券会社に申込んだり、証券会社の営業に顔を売るとかもっと戦略的にやらないとなかなか当選しないことが分かりました。
当選しないIPOのために資金をSBI証券に拘束しておくのはもったいないので、この300万円を使用してFXを始めることにしました。
1. SBI証券でとりあえず1万豪ドルを購入
SBI証券に以前開設していたFX口座があったので、ボタン一つでそちらに残高を動かすことができたから、100万円を移して1万豪ドル(81万円)を購入しました。
そこから、約10日間で意外と円安が進み、予想外に収益をあげることができました。
しかしながら、取引会社によって金利や手数料が大きく違うことが分かったので真剣に勉強してから、ちゃんとFXに取り組みたいと思うようになりました。
2. 自動ツールは魅力的
FXを勉強するにつけ、自分がうまく売買できる自信を失いました。なぜなら、FXで一番重要と言われているのが損切だからなのです。
私は
というFXには不向きな負けず嫌いな性格なのです。株式でも、パイオニアを損切りできずに多大な損失を被ったくらいに損切り下手です。
損切りをせずに長期保有を前提にFXができないかを検討し、2つ方法があることを知りました。
- スワップポイント狙い
- 自動発注取引
自動発注取引というと、「世界中のプロトレーダーたちが作った自動売買プログラム」などもありますが、これは初心者の私にはどれがいいのかも分からず、理由も分からないまま負けた・勝ったとなってしまいそうなので敬遠していました。
一方、IFD(イフダン)注文という「いくらで買っていくらで売る」発注を連続的に自動で行ってくれるトラリピやループイフダンというものがあることを初めて知りました。
「FX初心者でも簡単…」と怪しさは満載な気がしたのですが、内容を真剣に見ると、人間が行う発注を予め指定したルールで自動的に行ってくれるだけであることが判明。
それであれば、勝っても負けても納得がいきそうなので、自動発注の代表格のトラリピとループイフダンの検討を行いました。
- シストレとは?|FX初心者こそ頼るべき?
- FX自動売買ツールのおすすめ|トラリピかループイフダンか?
- トラリピやループイフダンはナンピン買いだが有効な理由
- FX自動売買|ループ・イフダンの通貨のおすすめは豪ドル!
- ループイフダンの値幅は?|円安では値幅を大きく、円高では値幅を小さく
- FX繰り返し自動発注機能|ループ・イフダンの超重要なリスク管理
①トラリピとは?
元祖自動繰り返し発注機能であるトラップリピートイフダン、通称「トラリピ」。これを真似た他社を特許違反で訴えるくらい、自動発注の代表格です。
トラリピとは、イフダン(新規と決済を同時に発注する注文)に、リピート(注文をくり返す機能)とトラップ(一度にまとめて発注できる仕組み)を搭載したFXの発注管理機能です。
上下しそうな相場(レンジ)に対して「広範囲に」「まるで罠(トラップ)を仕掛けるように」自動的に売買をくり返すリピートイフダンを並べることで、取引にかかる手間を極力削減し、機械的に売買チャンスを狙うことを目的とした運用手法です。
ちょっと難しそうに見えますが、1ドル=100円で買えたら1ドル101円で売るというような新規と決済注文がセットになったものがイフダンです。
そのイフダン注文を毎回人が注文するのは大変なので、1ドル=100円~110円のレンジの中で同様の注文を繰り返すようにトラップ(罠)をしかけるのがトラリピです。
シンプルではあるものの、なかなか自分でやるのが面倒くさい発注を全て予め指定したルールに従ってやってくれる… すばらしそうな機能です。
しかしながら、このトラリピ、手数料が高い…
そこで、次に候補にあがったのが、トラリピと類似機能があるループ・イフダンだったのです。
②ループ・イフダン
アイネット証券のループ・イフダンはトラリピのように「1ドル=100円~110円のレンジ」というような指定はできませんが、値幅が1円動いたら注文、1円利益が出たら売却というようなイフダン注文を繰り返してくれます。
1ドル130円になっても同様の注文を繰り返すので、1ドル130円、131円、132円と高いドルを買い続け、円高に進んだ時に多額の含み損を抱えてしまうというデメリットはありますが、マニュアルで停止機能もあるので、相場が自分が想定した相場から外れた場合には停止すればいいかなと思っています。
何しろ、手数料がトラリピよりも断然安いので、たくさんの取引をこなす自動売買においては、やはりループ・イフダンにしようと思います。
3. スワップポイント狙いの長期保有
スワップポイント狙いとなると、候補は次の4通貨になります。
- 南アランド
- トルコリラ
- 豪ドル
- NZドル
このうち、新興国通貨である南アランドとトルコリラは長期的に円高傾向にあるため、スワップポイント以上の為替差損が発生する可能性があるため、資産運用というより投機になってしまいます。
資産運用としては豪ドル・NZドルの二択となりましたが、ループイフダンではNZドルを選択できないので、リスク分散の観点から、
で始めました。
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- 外貨建て投資の比較|外貨預金、FX、MMF、債券どれがおすすめか?
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4. 禁断のトルコリラ
ループイフダンとスワップ狙いのNZドルに200万円を投入しました。
残りの100万円でループイフダンを増やそうかとも思いましたが、やはりトルコリラの高いスワップポイントが気になり始めました。
いや、トルコリラはヤバイってば。皆失敗してるから。そんなにうまい話はない。インフレ通貨だから、高金利なだけであって、為替差損の方がスワップより多いから、永久に含み損…
と、冷静に自分を止めようとしましたが、やはり先人と同様に「30円が底値では?」というような根拠のない理由で、トルコリラへの挑戦を決めてしまいました。
300万円をループイフダン、NZドルスワップ目的、トルコリラスワップ目的という3つに100万円ずつ投入して、FXに参戦しました。
実は全然当選しなかったIPOより稼げそうな気がしていますが(勝手な想像です)、トルコリラは資産運用というより、投機な感じなので、ここ次第という感じになりそうです。
毎月、FXでチャリーンチャリーンと月に3万円くらい稼げると嬉しいですが、まずは少なくとも月に1万円は稼げるようになりたいです。
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